ASUS Zenfone9(8GB/128GB)
購入価格:99,800円 評価…◎
先般 Zenfone8 から Zenfone9 に買い替えて2週間ほどたった。総評としては8の不満点や足りなかった点をしっかりと向上してあってかなり完成度が高まった機種になっていると感じる。
Xiaomiの機種からすぐにZenfone8に乗り換えたときにも感じたが、スマホはいかにUIが自分に合うか、自由にカスタマイズできるかが選ぶ基準かと思う。となると結局メーカーで選ぶのが正しい選び方になろうか。
内容物は 本体、ケース、充電器、ケーブル(CtoC)ほか説明書など。充電器がいるかいらないか問題があるが、自分は正直いらんのでその分すこしでも安い方がありがたい。
デザインは8に比べるとメカ感があるようになった。色も白ではなくベージュのような色で悪くはないがもっとすっきりした白の方が好み。
クソデカカメラは好みが分かれるだろうが世の流れなのでどうこう言うつもりはない。
大きさは若干細くなっているようだが違いは分からん。ただ角ばったデザインと材質の変更もあってだいぶ持ちやすく(滑りにくく)なっている。
8のガラス素材からざらざらしたマットな素材(プラスチック?)に変更されている。といっても安っぽくはないのでこの変更は実用性アップで良いと思う。KindleOasisもこの素材にしてほしい。
側面はアルミでこれもかなり質感が高い。ハイエンドスマホは質感がかなり重要だと考えているが、この辺りもしっかり押さえている。
表面(液晶)は8と一緒。もう少しベゼルを細くしてほしかったと思うがこればかりは仕方がない。ただ、画面端のエッジ部分の引っかかり感がより解消されて滑らかになっている。
Zenfone9(8からの機能だが)の特徴であるスマートキーとZenTouchについて、割り当て機能のある電源ボタンはかなり便利。自分は長押しで楽天ペイ、2回押しでカメラ起動にしているが、アプリ起動だけでなく結構細かい操作まで設定できるのは良い。
ZenTouchは電源ボタンをスワイプさせると指定の操作ができる機能だが、現状は
① 通知を開く
② webページ、アプリの更新
③ webページの先頭/最後に移動
④ メディアの前後移動
⑤ メディアの再生/一時停止
の5つしか割り当てできない。
悪くない機能だが、慣れるまではふいに触れてしまってかえって面倒になることもある。思いつくところでは、開いているアプリの切り替えができれば使いたい。
カメラ性能についてはどうでもいいので言及しない。まともに映りさえすればいいし単眼カメラで十分と思う。ただZenfoneの自然な色は好み。
ちなみにMOTF Xミニマム版を背面につけているが、ギリギリ本体からはみ出さずに装着できる。このことから考えると以上小さいサイズだとカードを一緒に持ち運ぶのが難しくなるので今以上の小型化しない方がいいのかもしれない。
そのほかで Zenfone8 ⇒ Zenfone9 でよくなったところ、変わったところは下記。
① バッテリー持ちの改善
容量が 4000 ⇒ 4300 に増えたのもあるが、省電力になりバッテリーの不安がなくなった。
基本的に動画は全く見ない、ゲームは一切しないで仕事にも使う(毎日通話は30~60分くらい、スクリーンタイムで3時間くらい)でも、8では寝る前には10%くらいまで減っていたが、9では40%くらいは残っている。
モバイルバッテリーを持ち歩く頻度も減らせるし、ステータスバーで電池残量を常時表示しなくても不安になることが無くなったのでよりスッキリしていい。
② 熱を持ちにくくなった
8では特に大きな負荷をかけていなくても時折熱を持つことがあったが、9になってからは特にそれを感じたことはない。仕事中は胸ポケットに入れていることが多いので、その不快感がなくなったのは地味にうれしい。
③非表示アプリをピンチアウトで呼び出せるようになった
ZenUIではほぼすべてのアプリが非表示設定にできるのだが、8まではそれを使うのに再表示するか、スマートキーなどで呼び出すしかなく面倒だったのが、9ではDTからピンチアウトで呼びさせるようになった。これは結構嬉しい改善。
④指紋認証が側面ボタンに統合された
8の画面内指紋認証がアホだったのと、ポケットの中でつかんだ時にふいにスリープ解除されることが少なからずあったのがなくなってより快適になった。
⑤インジケータランプの廃止
本体下にあったインジケータランプが9ではなくなった。そんなに変わりはしないが、地味に便利だったのでこれは残してくれた方がよかった。
或いは、せっかくの有機ELパネルなので、常時表示によって疑似的に再現してもらえると嬉しい。
以下は今後の希望要望や自分がスマホに求めるもの。
①通知パネルのカスタマイズ性を高めてほしい
通知パネルはAndroid12の標準仕様になっているが、これに使いやすさを感じない。
ダークテーマ固定、無駄にでかいパネル(アイコンのみでいい)、グリッド数を変更できない、設定や明るさ調整を2段スワイプしないとできない、などなどとにかくカスタマイズの自由度がない。
8ではZenUIの通知パネルだった(これもAndroid12にアップデートしたら変わってしまった)が、少なくともこれに戻してほしい。
外部アプリでカスタムできるものもあるが、結局安定しなかったり変に広告が出たりするので標準でしてもらえた方がよい。
②より小型で軽いモデル展開をしてほしい
無駄に大型化する流れに反して8に引き続きコンパクト路線を継続してくれたのは大変嬉しいが、もっと小型軽量を追及してほしい。そのためには機能をもっと絞ってもいい。
正直カメラはどうでもいいので単眼にしてモジュール部分の出っ張りをなくして平面にしたり、画面サイズも0.1インチくらいは小さくても十分だと思う。特に縦方向はもっと短くていい。
イヤホンジャックも無いことでより小型軽量化できるならない方が良い。
ただこの辺りはこの機種ではどうしようもないので、Zenfone10Liteみたいな感じでミドルレンジでより機能を絞ったラインナップが出ることを期待したい。
そのほか重箱の隅をつつくような指摘になるが、アプリアイコンの枠が丸しかできない(8では丸っこい四角や涙型などが選べた)、ジェスチャーナビゲーションの下の棒が非表示にできるようにしてほしい、ステータスバーのアイコンや表示の透明度を変えられるようにしてほしい、などあるがこの辺りは些末なことか。
まとめ
8はバッテリー持ちの悪さと画面内指紋のアホさから約1年で買い替えたが、今回は現状大きな不満はないので数年は使うようにしたい。
各所レビューでもおおむね評価は高いので、コンパクトでハイエンド、メインスマホとしてストレスなく使える機種としてかなり完成度が高いと思う。